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🌀3Dから始まるキャラ生成の旅: Emileができるまで

  • 執筆者の写真: Mondo
    Mondo
  • 6月9日
  • 読了時間: 3分

更新日:6月25日


Tool:Maya2025、Dzine、Kling2.0

Kling × Dzine × Kcrea 活用実例


こんにちは、木こりスタジオです。今回は、わたしたちの看板キャラクター「エミル(Emile)」のスタイルとアニメーションができるまでの過程をご紹介します。

🧵 Step 1:3Dでベースモデルを制作

まずはMayaで、エミルの3Dモデルを制作。以下の視点で計8枚をレンダリングしました:
  • 正面
  • 斜め(左4方向)
  • 横(右)
  • 背面
  • 顔(アップ2方向)
Maya によるレンダリング画像
Maya によるレンダリング画像
              

🎨 Step 2:Dzineにスタイル登録


次に、Dzineの「Consistent Character」機能を使って、エミルの画像をまとめて読み込み。 Emile」としてスタイルを記憶させました。
Consisten Character 画面
Consisten Character 画面
学習が終わると、Character Description(学習したキャラクターの解析結果)が表示されます。

Consistent Character 登録完了後の画面
Consistent Character 登録完了後の画面


🌀 Step 3:Image 2 Videoで「ターン動画」を生成

Consistent Action & Sceneの欄に、自動的に「@Emile」と記載されています。この名前は非常に重要です。

この後にActionを記述します。
ここで"urning around" とプロンプトを入れ、ターン動画を生成しました。
下記が生成された動画です。


🔧 Step 4〜5:フレームの切り出しとスタイル再学習


  • Ezgif (ブラウザアプリ)で、ターン動画から全フレームをJPEGに書き出し
  • 書き出した画像を再びDzineのConsistent Characterに読み込ませ、スタイルを更新

この作業を通して、Emileのスタイルの一貫性の精度を高めていきます。


自分が気にいる表情、トーン、光の効果が得られるまでVariationでひたすら画像生成を繰り返す。
画像左は、Variationの情報、履歴として保存されている(Dzine)














30回目くらいのVariationで生成された画像

目、鼻、唇、眉毛などの顔立ち、光の入り方、衣装、キャラクターの輪郭線など、納得がいく画像が生成され、この画像をベースにすることを決める。


😊 Step 6:喜怒哀楽の表情を作成


Dzine Image 2 Videoで以下のプロンプトを順に入力:
  • Emile, happy
  • Emile, angry
  • Emile, sad
  • Emile, surprised
4種類の表情バリエーションが完成。

衣装、靴、靴下などのイメージをブラッシュアップしていく。


















✨ Step 7:Enhanceで画質アップ


表情ごとの出力画像をDzineの「Enhance」機能で高画質化。肌のトーンや目元の表現がより繊細に生成される。




















🎨 Step 8:Kcreaでスタイルミックス


ここからさらに深掘り。Kcrea のスタイル学習機能を使い、
  • Dzineで育てたEmile
  • Kcreaのビジュアルスタイル
をミックス。 ここではプロポーション・衣装・髪型のバリエーションを試作 → ベストなものを選別。


🔁 Step 9:再びDzineに読み込ませて統合


Kcreaで選別した画像30枚を再度 DzineのConsistent Characterに読み込ませ、完全版Emileへと進化させます。























🏃‍♀️ Step 10:アクション生成


Image 2 Videoで以下のようなプロンプトを実行:
  • Emile running
  • Emile walking
  • Emile jumping
  • Emile throwing a spear
  • Emile kicking
50枚以上の画像を生成して、さらに選別を重ね、MVやアニメの素材として活用します。



🌱 Step 11:キャラクターとしての確立


ここまでの工程を経て、Emileのイメージが定まりました。


🎀「活発で明るい、18世紀スコットランド農村の娘」(表情豊かで、どこか懐かしさもあるキャラ)



📌 まとめ

3Dからスタートして、AI生成ツールを活用してキャラを「育てる」プロセスは、創作の中で非常に面白く、発見も多い旅でした。同じようにキャラを作りたい人の参考になれば幸いです。


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