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国立会館について

  • 執筆者の写真: Mondo
    Mondo
  • 2023年8月26日
  • 読了時間: 1分

更新日:2023年8月29日


国立会館の跡地
国立会館の跡地

かつて国立会館という長屋があった。写真はその跡地の写真で、場所は国立市谷保

長屋は谷保天神の梅園の裏側に建っていて鰻の寝床のように細長く十世帯位の住人が暮らしていた。 僕は美学生一年生の春に、この長屋のひと部屋を借りて住み始めた。入居するにはこの長屋の住人のコネがないと入れない仕組みで、絵の予備校の助手だったK先輩の紹介でこの長屋に入居することができた。十二畳と三畳の台所の間取りで家賃は1万8千円。風呂なし六畳の家賃相場が三万円の時代だから格安であった。

部屋の壁は漆喰で、住人が好きに塗り替えて構わなかった。僕は壁全面をコバルトブルーやサーモンピンクやグリーンに塗り替えて楽しんだ。


学生卒業後の十年もこの長屋に住み続け、三十五歳で新宿に引越してから三年近くは、アトリエとして借りた。画学生や彫刻家の卵、音楽家が住み付いたこの長屋は僕にとってモンマルトルの洗濯船であり青春時代そのものだった。

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